地元のパイセン曰く、田舎はスローライフじゃなくてファストライフらしい。
それは消防、祭りをはじめ地元の行事が年間を通じて目白おし。村に帰ってきた(パイセン曰く都落ち)30〜40代は仕事のようにそれをこなしていかなければならない。少子高齢化でやることは増えていく一方なのに、下から上がってくる輩はほとんどいない状況で終わりが見えない。
先日、そんなおらほ(私たち)の秋の例大祭で獅子舞を奉納させていただきました。
近所のおっちゃん「あちゃ、おめっちゃまたやるんかぇ」
私「ええまぁ」
数十年前、親父の時代には一生に一度の獅子舞だったらしいけど、私は5年ぶり5回目。うちの弟は8回出場というツワモノで、山田兄弟通算13回目の獅子舞。なんだか強豪校みたいだ。。。
お祭りに向けての稽古。時期が来ると毎晩です。終わってからも幻聴のように聞こえるお囃子(おはやし)の音色は巷で流行っているJ-POPより遥かに感染力強し。
地元のパイセンたち。
今年は公会堂で獅子舞をさせていただきました。そしてなんと、すでに来年の出演も決定。
公会堂での獅子舞が終わるとお宮へ向けてお練りが始まる。リアルに提灯の灯りがないと歩けない暗さ。
後輩の獅子。元スキージャンパーの大工。
うちのは面方が登場しひょうきんな舞を披露。この後、ピコ太郎が乱入。。。
フレッシュな30代前半の面方のみなさん。。。いや、40代も紛れてますね。
明日(日曜)の祭りが無事に執り行うことができるよう祈るのが宵宮。長時間及ぶアイソメトリックで足腰がヘロります。
土曜日の宵宮が終わると、翌日は朝舞と言って全戸を厄除けをしながら廻ります。
。小さな地区とはいえ5〜6時間はかかります
歩く、獅子舞、歩く、獅子舞、、、というサーキットTR。
お宮に戻って神事が執り行われ、直会(なおらい)がはじまります。
金曜日の稽古終いから、日曜日の直会まで酒ではじまり酒で終わる。パイセン曰く「祭りは神がかってやるもんだ!」
正直、大変です。。。
しかし同時に、毎年同じ時期に同じ事ができる、これほどハッピーな事はないと思うのです。死んだじいちゃん、親父の時代から今日までずっと、この面倒で大変なことを続けていく私たちの地域は豊かだとも思うのです。
また夜な夜な聞こえるお囃子(おはやし)の音色や、一年に一度だけ朝舞で顔を合わせるじっちゃん達、そんな景色が嫌いじゃなかったりもします。
そして、言う方も受ける方も幸せな気持ちになれる「おめでとう」は私がとても好きな言葉です。祭りでは挨拶みたいに使えて、心から嬉しい。
今年も五穀豊穣、天下泰平、そして皆様の健康と安全を祈願してまいりました。
さて、今週末は信越五岳トレイルランニングレースです。獅子で鍛えた獅子筋で地元の山々を駆け抜けます!!ガオー!!
